三重県志摩市の賢島にあった「志摩マリンランド」は、長年にわたり多くの観光客や地元住民に愛され続けてきた水族館です。「マンボウの泳ぐ水族館」として親しまれ、数々の貴重な海洋生物の飼育や生態解明において日本の水族館史に大きな足跡を残しました。
しかし、2021年3月31日をもって惜しまれつつも営業を休止。本記事では、志摩マリンランドが歩んできた歴史や数々の功績を振り返るとともに、営業休止から年月を経た2026年現在の跡地活用の最新動向や今後の計画について詳しく紐解いていきます。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:志摩マリンランドは三重県志摩市の賢島に位置し、「マンボウの泳ぐ水族館」として親しまれながら2021年3月31日に営業休止。
- 要点2:日本で初めてニシキアナゴの生息を確認し和名命名に携わったほか、海女による餌付け実演など地域文化と密着した展示で知られた。
- 要点3:2026年現在も近鉄グループによる跡地活用の具体的な計画や着工時期は未定となっており、今後の動向が注目されている。
志摩マリンランドとは?「マンボウの泳ぐ水族館」の歴史と歩み

志摩マリンランドは、三重県志摩市阿児町の賢島において長年親しまれてきた水族館であり、運営母体は近鉄グループの一員でした。伊勢志摩の豊かな海の生態系を間近に感じられるスポットとして、観光客はもちろん、地域の学校教育やレジャーの拠点としても大きな役割を果たしてきました。
施設を象徴する存在として広く知られていたのが「マンボウ」です。悠然と泳ぐマンボウの姿を間近に見ることができる大水槽は、訪れる多くの人々に癒やしと驚きを与えました。館内ではマンボウの生態研究や飼育展示に力を入れており、まさに「マンボウの泳ぐ水族館」を標榜するにふさわしい独自の魅力を放っていました。
日本初・ニシキアナゴの生息確認と和名命名の功績
志摩マリンランドの歴史を語る上で欠かせないのが、学術的な大発見と展示における画期的な功績です。その代表例が、砂から顔を出すユニークな姿で現代の水族館でも大人気の「ニシキアナゴ」に関する歴史です。
公式記録や学術的な背景によると、志摩マリンランドは日本で初めてニシキアナゴの生息を確認した場所であり、その和名の命名にも深く携わったことで知られています。今では全国の水族館の定番人気種となっているニシキアナゴですが、その日本における認知と展示の歴史の原点は、まさにこの志摩マリンランドにあったのです。こうした専門性の高い調査・飼育実績は、単なる観光施設にとどまらない同館の高い水族館としての実力を物語っています。
海女文化との融合と地域に愛された体験型展示
志摩地域の文化と深く結びついていたことも、志摩マリンランドの大きな特徴でした。館内では、伊勢志摩の伝統的な漁労文化である「海女」による水中での餌付け実演が定期的に開催され、観光客から絶大な人気を集めていました。
水槽の中で華麗に泳ぎながら魚たちに餌を与える海女の姿は、志摩の海の歴史と文化をリアルに伝える貴重なライブエンターテインメントでした。また、来館者がペンギンに直接触れ合うことができる催しなども開催され、生き物との温かいふれあいを重視したアットホームな運営が多くのファンを引き付けました。
志摩マリンランドの歩みと主な出来事の年表
これまでの歴史や重要なマイルストーンを整理するため、以下に分かりやすく年表形式でまとめました。
| 時期・年代 | 出来事・主な実績 | 備考・詳細 |
|---|---|---|
| 施設開業期 | 三重県志摩市賢島に「志摩マリンランド」が開業 | 近鉄グループの一員として伊勢志摩観光を牽引 |
| 学術的実績 | 日本で初めてニシキアナゴの生息を確認・和名命名に携わる | 日本の水族館史における重要なマイルストーン |
| 営業展開期 | 「マンボウの泳ぐ水族館」として定着、海女の餌付け実演が人気に | 地域文化と融合した体験型展示で多くの観光客を魅了 |
| 2021年3月31日 | 施設の老朽化や観光需要の変化等を背景に営業を休止 | 永年の歴史に幕を下ろし、多くのファンに惜しまれる |
| 2026年現在 | 跡地活用の具体的な計画は未定、引き続き検討段階 | 近鉄グループによる今後の開発動向が注目されている |
2021年3月の営業休止の背景と当時惜しまれた理由
長年親しまれてきた志摩マリンランドですが、施設の老朽化や近年の観光需要の変化、コロナ禍をはじめとする複合的な要因が重なり、2021年3月31日をもって惜しまれつつ営業を休止する決断を下しました。
営業休止の発表がなされた際には、地元住民やかつて家族連れで訪れた人々、全国の水族館ファンから数多くの惜しむ声が寄せられました。賢島という伊勢志摩観光の要所において、歴史ある象徴的スポットが幕を下ろしたことは、地域経済や観光面においても大きなトピックとなりました。
志摩マリンランド跡地の現在(2026年時点)と最新動向
営業休止から年月が経過した2026年現在、気になる跡地の活用についてはどのような状況にあるのでしょうか。
不動産・地域開発関連の調査データや報道各社の情報によると、運営母体であった近鉄グループは2023年時点の発表において「跡地活用を検討中」としているものの、具体的な開発用途、事業パートナー、着工時期などは未定のままとなっています。現時点で確定した再開発計画は公表されておらず、賢島の新たな拠点としてどのように生まれ変わるのか、今後の正式なアナウンスが待たれている状況です。
【志摩マリンランド】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:志摩マリンランドは現在も営業していますか?
A1:いいえ。2021年3月31日をもって営業を休止しており、現在は入場できません。
Q2:志摩マリンランドの跡地はどうなるのでしょうか?
A2:運営母体である近鉄グループが跡地活用に向けた検討を行っているものの、2026年現在においても具体的な開発計画や着工時期は未定となっています。
Q3:志摩マリンランドの最大の特徴は何でしたか?
A3:「マンボウの泳ぐ水族館」として有名だったほか、日本で初めてニシキアナゴの生息を確認し和名命名に携わったこと、また海女による餌付け実演など地域色豊かな展示が大きな特徴でした。
まとめ:志摩マリンランドの足跡と今後の展望
三重県志摩市の賢島で親しまれ、2021年3月に営業休止となった志摩マリンランド。「マンボウの泳ぐ水族館」としての圧倒的な存在感や、日本初のニシキアナゴ確認、海女による餌付け実演など、同館が日本の水族館史および地域観光に残した足跡は非常に大きなものです。
2026年現在、跡地の具体的な再開発計画については未定の部分が多いものの、伊勢志摩エリアの重要な景観・観光資源である賢島の今後を見据える上で、その動向から目が離せません。かつて多くの人々に夢と癒やしを与えた場所の記憶を受け継ぎつつ、新たな形で地域に貢献する未来に期待が高まります。