NHK総合テレビの夜の看板報道番組『ニュースウオッチ9』(通称:ウオッチ9 / NW9)。2006年4月の番組スタート以来、平日夜9時台の顔として国内外の重大ニュースをわかりやすく、深く伝え続けてきました。近年もキャスター陣のリニューアルや取材体制の強化が進み、お茶の間の関心を集めています。
この記事では、歴代メインキャスターの担当期間や番組の変遷から、現在の出演者一覧・気象予報士までを徹底解剖します。大越健介氏や有馬嘉男氏、桑子真帆アナウンサー、和久田麻由子アナウンサーらが築いた番組の歴史と、最新の顔ぶれを一挙に振り返ります。
【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2006年4月のスタート以来、NHKの報道記者・解説委員とアナウンサーのタッグを軸に進化を継続。
- 要点2:大越健介氏、有馬嘉男氏、桑子真帆アナ、和久田麻由子アナなどNHKを代表する顔が歴代を担当。
- 要点3:広内仁記者や野口葵衣アナウンサーら実力派が牽引し、気象情報は名物キャスターの斉田季実治氏が担当(※2026年最新の放送体制)。
【歴代一覧】『ニュースウオッチ9』歴代メインキャスターと担当期間の変遷

『ニュースウオッチ9』は、前身番組『ニュース10』の後継として2006年春に放送を開始しました。番組最大の特徴は、現場の取材経験が豊富な「NHK報道局記者・解説委員」と、正確で安定したアナウンス力を誇る「NHKアナウンサー」がコンビを組み、多角的な視点からニュースを掘り下げる点にあります。
初代キャスターの柳澤秀夫解説委員(当時)と伊東敏恵アナウンサーの時代から、青山祐子アナウンサー、井上あさひアナウンサーへとバトンが受け継がれ、夜のニュースのスタンダードとしての地位を確立していきました。
| 担当期間 | 男性メインキャスター | 女性メインキャスター | 主な特徴・トピックス |
|---|---|---|---|
| 2006年4月~2007年10月 | 柳澤秀夫(NHK解説委員) | 伊東敏恵(NHKアナウンサー) | 番組立ち上げ期。温かみのある解説と鋭い分析で定着。 |
| 2007年11月~2008年3月 | 藤澤秀敏(NHK解説委員) | 伊東敏恵(NHKアナウンサー) | 柳澤氏の病気療養に伴い藤澤氏が緊急登板。 |
| 2008年4月~2010年3月 | 田口五朗(社会部記者) | 青山祐子(NHKアナウンサー) | スポーツ担当から昇格した青山アナと事件取材歴の長い田口記者のコンビ。 |
| 2010年4月~2011年3月 | 大越健介(政治部記者) | 青山祐子(NHKアナウンサー) | 大越記者が登板。ニュースを自らの言葉で語りかけるスタイルへ転換。 |
| 2011年4月~2015年3月 | 大越健介(政治部記者) | 井上あさひ(NHKアナウンサー) | 東日本大震災直後にスタートした4年間。高い信頼と支持を集めた黄金期。 |
| 2015年4月~2017年3月 | 河野憲治(国際部記者) | 鈴木奈穂子(NHKアナウンサー) | 海外特派員経験豊富な河野記者と、朝の顔から夜の顔へ転じた鈴木アナ。 |
| 2017年4月~2020年3月 | 有馬嘉男(報道局記者主幹) | 桑子真帆(NHKアナウンサー) | 『ブラタモリ』等で国民的人気を得た桑子アナと有馬氏のコンビ。 |
| 2020年4月~2021年3月 | 有馬嘉男(報道局記者主幹) | 和久田麻由子(NHKアナウンサー) | 『おはよう日本』のエース和久田アナが夜の看板へ。コロナ禍の報道を牽引。 |
| 2021年4月~2022年3月 | 田中正良(国際部記者・解説委員) | 和久田麻由子(NHKアナウンサー) | 有馬氏の後任にワシントン支局長経験の田中氏が就任。 |
| 2022年4月~2024年3月 | 青井実(NHKアナウンサー) / 田中正良 | 山内泉(2022年度) / 林田理沙(2023年度) | アナウンサー陣を中心とした機動力あるスタジオ・フィールド連携体制へ。 |
| 2024年4月~現在(2026年) | 広内仁(報道局記者) | 野口葵衣(NHKアナウンサー)ほか | 国際情勢・現場発信を軸にした骨太な取材・解説体制を展開。 |
【時代を彩った名コンビ】大越健介・有馬嘉男・桑子真帆・和久田麻由子の足跡
番組20年の歴史のなかでも、特に視聴者の記憶に強く刻まれているのが、大越健介氏と有馬嘉男氏がメインを務めた時代です。
大越健介氏(2010~2015年担当)は、東大野球部出身の元政治部記者という異色のバックボーンを持ち、ニュースの背景にある「本質」を平易な言葉で語りかけるコラム的なエンディング解説で支持を集めました。パートナーを務めた井上あさひアナウンサーの落ち着いたトーンとの調和は、震災後の日本において大きな安心感をもたらしました。
その後、2017年から担当した有馬嘉男記者主幹は、親しみやすい人柄と鋭い質問力で番組を刷新。特に桑子真帆アナウンサーとのコンビでは、硬軟織り交ぜたトークが好評を博し、堅いイメージのあったNHK報道番組を幅広い世代に身近なものへと押し広げました。
2020年春からは、朝の看板『NHKニュースおはよう日本』から異動した和久田麻由子アナウンサーが登板。未曾有のコロナ禍において、冷静沈着かつ正確なアナウンスメントで番組を支え、NHKのエースアナウンサーとしての評価を確固たるものにしました。
【2026年最新】現在の出演者一覧とキャスター陣の布陣
2026年現在の『ニュースウオッチ9』は、激動する世界情勢や国内の重要課題に対応するため、現場取材力に長けた布陣で放送されています。
月曜から木曜のメインを担うのは、元国際部記者で海外特派員経験を持つ広内仁記者と、抜群の現場対応力と安定感を備えた野口葵衣アナウンサーのペアです。アメリカ大統領選挙や国際紛争の現地中継にも広内キャスター自らが足を運び、スタジオと現地をダイレクトに結ぶ報道スタイルが定着しています。
また、金曜日の進行や特集リポートには若手実力派アナウンサーが参画し、柔軟なローテーションで多様なニュースを届けています。
【名物コーナー】気象情報を支える斉田季実治キャスターとスポーツ枠
番組を語るうえで欠かせないのが、番組終盤の気象情報とスポーツコーナーです。
気象キャスターを務める斉田季実治気象予報士は、2016年春から長年にわたり夜の天気を担当しています。CGを活用した分かりやすい気象解説や、災害時における命を守るための的確な呼びかけは、視聴者から絶大な信頼を寄せられています。初代お天気キャスターを務めた平井信行氏や井田寛子氏らの系譜を継ぎ、いまや番組の「不動の顔」と言えます。
一方、スポーツコーナーでは歴代、一橋忠之アナウンサーや田所拓也アナウンサー、吉岡真央アナウンサーらが担当し、アスリートの人間性に迫る取材やダイナミックなハイライトを届けてきました。
【ニュースウォッチ 9 キャスター】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『ニュースウオッチ9』の初代キャスターは誰でしたか?
A1:2006年4月の番組開始時の初代メインキャスターは、NHK解説委員(当時)の柳澤秀夫氏と、NHKアナウンサーの伊東敏恵氏のコンビでした。スポーツキャスターは青山祐子アナ、お天気キャスターは平井信行氏が務めました。
Q2:青井実アナウンサーや大越健介氏はなぜ番組を降板したのですか?
A2:大越健介氏は2015年春のNHK番組改編に伴い5年間の任期を全うして降板し、その後退職して民放の看板キャスターへ転身しました。青井実アナウンサーも番組キャスターを務めたのち、NHKを退職して民放の夕方報道番組へ移籍するなど、それぞれのキャリアステップに伴う番組改編で交代しています。
Q3:民放のニュース番組とのキャスター選定の違いは何ですか?
A3:民放の夜のニュース(『報道ステーション』や『news zero』など)ではフリーアナウンサーやタレント、外部ジャーナリストを起用することが多いのに対し、『ニュースウオッチ9』は原則として「NHK報道局記者・解説委員」と「NHK局員アナウンサー」で固められている点が大きな特徴です。自局の取材網を直接反映させた解説を展開しています。
まとめ:時代とともに進化し続ける『ニュースウオッチ9』の未来
『ニュースウオッチ9』は、歴代のメインキャスターたちがそれぞれの個性と視点を活かし、その時々の時代精神を映し出してきました。単にニュースを読み上げるだけでなく、現場に足を運び、専門的な知見から背景を読み解く姿勢は、放送開始から現在まで一貫して受け継がれています。
メディア環境が激変し、ネットやSNSで速報が飛び交う現代だからこそ、検証された確かな一次情報と深掘り解説を提供する同番組のキャスター陣の役割は、今後ますます重要になっていくと考えられます。
Sources:
1. NHK「ニュースウオッチ9」キャスター&アナウンサー出演者一覧 —
2. ニュースウオッチ9 - Wikipedia —
3. ニュースウオッチ9(ニュース)の出演者・キャスト一覧 —